文化サークル久留米
一般講座
文学・歴史・教養
芭蕉と奥の細道をたどる―芭蕉詩学、みちのくの旅から始動するもの―
2024年(令和6年)は、芭蕉生誕380年の節目の年です。
この機に、元禄2年(1689)の『奥の細道』の旅路を「芭蕉の転生」の
視点から捉え直してみませんか。
長途の旅の中から芽吹いた「不易流行」と「軽み」が、芭蕉が元禄7年(1694)に
客死するまでの日々、いかに深化し、俳諧の創作に活かされていったか、つぶさに見ていきます。
令和の時代の皆さまが、芭蕉の内なる詩想が言葉として
立ち現れる瞬間をリアルに目撃できるよう、案内役の講師は手を尽して参りたいと思います。
【カリキュラム】
・11/5 芭蕉がみちのくの旅を決意した動機と背景
・11/19 『奥の細道』に横溢する新しい文学的創意の検証
・12/3 『奥の細道』における「不易流行」の萌芽の背景と意義
・12/17 『奥の細道』が17世紀末の東アジア文化圏の日本で成立した意味
・1/7 元禄期の「不易流行」の深化と「軽み」の模索
・1/21 芭蕉流俳諧の到達点として「軽み」
・2/4 芭蕉詩学と門人指導⑴―向井去来の『去来抄』―
・2/18 芭蕉詩学と門人指導⑵―服部土芳『三冊子』―
・3/4 芭蕉詩学と門人指導⑶―森川許六・各務支考等の俳論―
・3/18 芭蕉詩学の可能性
- 講師
- 安保(あぼう) 博史
群馬県立女子大学名誉教授
- 定員
- 9名