文化サークル久留米
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2025年4月からの新講座
文学・歴史
「南総里見八犬伝」を読む
『南総里見八犬伝』は、江戸時代後期の戯作者、曲亭馬琴が28年の歳月をかけて執筆した長編小説です。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の聖玉を所持し、牡丹の聖痕を帯びた八人の「半妖」の犬士が、運命の糸に操られながら、異界と人間界を行き来して活躍し、里見家再興の宿願を果たす物語です。本講座では、「読まれざる傑作」である『八犬伝』を楽しく講読し、本作品の伝奇世界の魅力に触れたいと思います。
[カリキュラム]
第1回 超大作『南総里見八犬伝』の構想と小説様式
第2回 安房国里見家の因縁―伏姫と八房
第3回 富山の洞窟―星の八犬伝、八犬士誕生へ
第4回 大塚の郷の物語―犬塚信乃と犬山荘助
第5回 浜路くどきと犬山道節
第6回 真夏の芳流閣の決闘―犬飼現八の人物造型
第7回 古那屋の「蘇生」の場―犬田小文吾と犬江親兵衛
第8回 荒芽山の一夜―五犬士が集う山、魂の集う家
第9回 荒芽山物語の意義―一家の崩壊、聖地富山へ
第10回 庚申山の「人獣混淆」の場―犬村大角の再生
第11回 対牛楼の場―犬阪毛野の英雄物語の妙
第12回 里見家復興物語としての『南総里見八犬伝』
講師
- 安保(あぼう) 博史
群馬県立女子大学名誉教授
定員
- 12名(3名以上で開講)