破損してしまった大事な器、陶磁器や漆器、硝子器が蘇ります。「金繕い」や「金直し」ともいい、割れた部分を継ぎ、欠けた部分を成形し、
その部分に金銀の化粧を施し器を修繕する技法です。繕いの後を新たな景色となす、日本独特の文化であり美学でもあります。
本講座では更に蒔絵で繕う技法を加えて、器に新たな魅力を添えます。うるしは生漆を原料とする本格的な「金継漆」ながら、かぶれにくく改良しています。
また、資格を取ってプロとして活躍できる道もご案内します。
【カリキュラム】
■入会後、6回目まで
金継ぎ作品の完成までは、最低でも6回の工程が必要です。
入会後6回目までは、初回セットの器を優先に、全員一律で基礎編(陶磁器の繕い)の工程を学びます。
1回目:割れを継いで、形を復元する
2回目:欠けを埋めて成形する
3回目:中塗りとひびの補修する
4回目:中塗り研ぎ
5回目:上塗り(金の蒔絵)
6回目:仕上げ(補修と掃除)
■7回目以降
個別に対応する応用編(漆器の繕い、硝子器の繕い、蒔絵による繕い、共直しによる繕い、その他の技法など)も学ぶことができます。また、基礎編の反復練習も可能です。
- 講師
- 好沢亮
監修:栗原蘇秀(漆芸伝承の会主宰)
- 定員
- 10人